幹線道路での事故対策のマニュアル

 国は、幹線道路における交通事故対策の手順を整理したマニュアルや、対策の手法を取りまとめた事例集を作成して、全国の道路管理者に配布しています。
 このマニュアル・事例集は、国による事故多発地点での緊急対策など、これまでの交通事故対策の結果を基にして作成されたものです。

 「交通事故対策・評価マニュアル」は、交通事故防止対策の立案から評価までの手順や留意点が体系的に整理されたものです。その内容は、概ね次のようなものです。

 まずは、事故の危険がある箇所などをピックアップして、その中から、事故対策が必要な箇所を選びます。
 次に、事故が起きた要因を分析した上で、どのような対策を取ればよいかを決めて実施します。対策後は、対策の効果を評価します。

≪出典:国土技術政策研究所HP≫                       

 「交通事故対策事例集」は、道路の特徴や事故のパターンごとに、事故の要因に応じた対策が整理されたものです。現在は、更新されて「交通事故の要因分析・対策立案に関する技術資料」と呼ばれています。

 これまで、現場の担当者は、これからどのような交通事故対策をとればよいかを考える際、いろいろ悩むことが多かったようです。
 というのは、1か所1か所、道路の状況や交通の環境が違っていますし、事故の要因も様々だからです。ほかにも、現場の担当者は人事異動があるため、必ずしも経験豊富な方ばかりではないことも想像できます。

 この技術資料は、このような悩みを解決する教科書的なもので、これを活用することで、事故防止に効果的な対策が講じられるようになることを目指しています。

 この技術資料は、次のようなもので、事故の形態はどのようなものであったか、事故がどのような流れで発生したか、発生した原因は何か、これらを踏まえてどのような手法の対策をとればよいかを説明しています。

                               
≪出典:国土技術政策研究所HP≫                                

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