カーブミラーの落とし穴

 生活道路では、カーブミラーをあちこちで見かけます。主に、見通しの悪い交差点や、カーブなどに作られています。
 ちなみに、民間業者のホームページを見ていると、カーブミラーの設置には、1基当たり数十万円の費用がかかるようです。耐用年数は10年前後とされています。

 カーブミラーは、車を運転していたり、自転車に乗っているときにとても便利だなと感じます。
 しかし、注意しないと、安全を確認しているつもりが、かえって危険なことになってします。最悪、事故に遭ってしまうことにもなりかねません。

 カーブミラーには、左右が逆転して映ります。
 このため、「道路の奥側を走っているように見えた車が、実際には手前側を走っていた」といった誤解が起きがちです。脳がバグりそうになりますよね…。 

≪出典:名古屋市HP≫                                         

 車や自転車で走っている最中に、この逆転現象を瞬時に脳内で変換して正しく理解することは、なかなかできないと思います。
 何と、過去の「大学入試センター試験」の物理の試験で、カーブミラーの見え方についての問題が出されていました。それだけ、ややこしいということですね。

 皆さんは、答えがわかりますか。少し考えてみてください。
 正解は、このページの一番下に書いておきますね。

 カーブミラーに映る車や人は、小さく見えて、遠くに感じます。
 体感として、車のスピードの感覚がわかりにくかったり、距離感がつかみにくくなります。まだまだ交差点までは到達しないと思っていた車や自転車が、思ったよりも早く到達して驚くといったことが起きます。
 

 カーブミラーには、道路全体が映るわけではなく、一部映らない場所が出てしまいます。
 広角なカーブミラーには、てっきり全て映っていると思っていました…。

≪出典:名古屋市HP≫                                          

 見通しの悪い交差点で、車などが進んでくるかどうかをあらかじめ確認できるカーブミラーは、交通事故防止に有効な施設のように思います。
 ところが、現実には、あらかじめ確認できるがゆえに、一時停止しないまま、交差点に進入してしまうことにより、車や自転車が事故を起こすケースが多いとされています。

 うーん、なんか難しい話ですよね。
 カーブミラーがあっても、一時停止規制のある所では、当然、止まらないといけません。ただ、安全が確認できてしまっていると、「人間の心理として、止まらなくてもいいや」と思ってしまいがちですよね…。

 センター試験の答え:①

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