交通事故のニュースを見ていると、いつ、どこで事故が起きて、事故で亡くなったり、ケガをした方の人数やケガの程度などが報道されます。
このほかにも、飲酒運転やスピードの出しすぎ、居眠り、ブレーキとアクセルの踏み間違えなど、事故の原因が取り上げられることもあります。

交通事故がなぜ起きたのかを考えると、ニュースで報道される内容だけでなく、さまざまな要因が絡み合っているのが普通です。
例えば、道路の状況や交通の状況が事故の一因になっているケースもあると思います。事故の要因となりえる主なものをいくつか挙げてみます。
ドライバーの要因
- 運転中のスマートフォンの使用や疲労・眠気などによる注意散漫
- 飲酒運転、スピード違反、無理な追越などの法令違反による危険な運転
- 新米ドライバーや不慣れな道路での運転ミスや判断ミス
- 「自分なら大丈夫だ。」といった過信による無謀な運転操作
車両の要因
- タイヤの摩耗、ブレーキの故障、ライト切れなどの整備不良
- 過剰な荷物を積んだことによる制動距離の延長、操作性の悪化
道路環境の要因
- カーブや坂道、障害物があるなど、見通しが悪い道路形状の場所であった。
- 高速道路や幹線道路での合流地点といった危険度が高い場所であった。
- 照明が暗く、夜間に見えにくい場所であった。
- スピードの抑制や一時停止の徹底など、交通事故防止のための施設がなかった。
- 道路標識、路面標示などによるドライバーへの注意喚起が十分でなかった。
交通環境の要因
- 交通量が多く、渋滞が発生しており、追突や車線変更などでの接触事故が起こりやすかった。
- 雨、霧、雪などの影で、スリップしやすかったり、視界不良となっていた。
- 信号機や横断歩道などの交通規制がなく、交通の優先関係がわかりにくかった。
これらの4種類の事故要因うち、道路環境や交通環境は、道路管理者や警察が対策をすることで改善することができ、事故防止につながります。
いやいや、一見すると道路管理者や警察が防ぐことが難しそうな「ドライバーの要因」の中にも、交通規制を守らなければならないこと、この場所は危険であることを道路で注意喚起したりすることで、交通違反や運転ミスなど防げるのではないでしょうか。
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