車のスピードを30km/h 以下にする対策

 過去の研究では、車にはねられた歩行者の生存確率は、車のスピードが30km/h を超えたあたりから急激に下がり始めることがわかっています。
 ということは、道路を走る車のスピードを30km/h 以下にすれば、死亡者数を減らすことができるはずです。

 幹線道路では、最高速度を30km/h 以下にすることは、車を目的地に早くスムースに移動させるという道路の役割を考えると、なかなか難しいように思います。現に、幹線道路の多くは、最高速度が60km/h になっているようです。

 それに対して、人や自転車の事故が多く、その安全確保が優先される生活道路であれば、最高速度を30km/h 以下にしやすいのではないでしょうか。

 現に、警察は、生活道路の安全確保に向けて、「ゾーン30」や「ゾーン30プラス」と呼ばれる対策を進めています。

 ゾーン30とは、区域を定めて最高速度を30km/h にすることで車のスピードを低くしたり、車が抜け道として利用することを減らそうとするものです。

≪出典:警察庁HP≫                                  

 もう一つのゾーン30プラスとは、ゾーン30の仕組みに加えて、物理的デバイスを設置するものです。
 物理的デバイスを作ることにより、車のスピードをより確実に低下させたり、車が進入できなくなる効果があります。

≪出典:警察庁HP≫                                  

車の速度や通行を制限するための物理的デバイスには、次のようなものがあります。

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