交通事故の件数や事故内容に関するデータは、どうすれば見つけられるのでしょうか。
まずは、警察庁のホームページに掲載されている交通事故統計情報のオープンデータです。現時点では、令和元年から令和5年に発生した事故のデータが挙げられています。
無料で、誰でも使うことができます。「使うことができる」と言ったのは、こんな感じの数字のら列になっているからです。ぱっと見、何のことか全然わからないですよね。

オープンデータには、人身事故1件1件について、様々な情報が載せられています。発生日時、天候、発生場所の道幅、信号機の有無、事故の類型(人や車など)、発生場所(緯度経度)までもがわかるものになっています。


オープンデータは、データの内容がコード(数字)で示されているので、1件1件コードを「翻訳」して言葉にしていく作業が必要になります。
例えば、コードは次のようなものになります。「車道幅員」欄のコードが「01」と書いてあれば、3.5m未満の単路での事故という意味になります。「事故類型」欄のコードが「01」と書いてあれば、人と車両の事故という意味になります。


このオープンデータはCSV形式になっているので、Excelなどを使えば、様々な集計や分析ができます。
例えば、全国や市町村別の事故件数・死傷者数、人と車の事故、昼間や夜間の事故、単路や交差点の事故、年齢層別の事故など、いろいろな条件で集計することができます。緯度経度を基にして、事故が起きた場所を地図上に表すこともできます。
これらの分析結果や作成した地図は、道路管理者が交通安全対策に生かすことも可能です。
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